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 当組合は昭和17年4月、「菓子統制組合」として設立され、戦時中は粗糖の配給業務を担当しました。終戦と共に、中小企業等協同組合法に基づき、「大分県菓子協同組合」に組織変更し、菓子製造に必要な副資材等の共同購入事業などを通じて、近代化及び合理化を目指し、終戦後の甘味欠乏期に、菓子の製造供給に当たり、県民の活力源として生活の潤いに貢献しました。
食糧事情も次第に安定した昭和26年には菓子の主原料である砂糖・小麦粉の統制も解け、諸外国との貿易も活発になりました。物資の輸入も増え、高度成長下に菓子製造業も飛躍的に増加すると、消費の停滞に加え、大資本による市場参入や、スーパーなどの進出で過当競争に陥り、小規模業者の共倒れが懸念されました。
こうした状況の中で中小企業団体の組織に関する法律、中小企業法に基づき、昭和38年12月に協同組合から工業組合に組織変更し、その後は技術の向上、生産設備の改善や販売体制の確立など経営の合理化を図ると共に、食品衛生意識の高揚に努め頑張ってまいりました。
しかし昨今の菓子業界では後継者不足等による構成事業所の減少が組合を運営する上で深刻な問題となっていました。そんな中、なんとかして良い人材を育成し近い将来菓子業界に活気を取り戻そうと平成16年度より雇用・能力開発機構大分センターのご支援を頂き「中小企業人材確保推進事業」を導入さて頂きました。現在は組合員全員で試行錯誤しながら事業を一つ一つ進めているところであります。
大分県菓子工業組合 理事長 梅田一弘
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